活字中毒:ようこそ女たちの王国へ

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)

前に発売された「ティンカー」では、一定期間ごとに地球と魔法の星とを行き来するピッツバーグを舞台にしてそこで生きる女性を描いた作者。
今回のは、中世ヨーロッパ風の(架空の)地域が舞台、ただ、人口のうち男性は5%で世の中は女性が仕切り、男性は箱入りで家事と育児を担当、家具や家と同じように財産として取り扱われる世界。一夫多妻制だが、ハーレムとは逆の世界。
ひょんなことからおそわれた王女を助けた美少年が見初められ、玉の輿にのるまでの物語。当然、悪人達も出てきて活劇もあります。
うん、立場が逆になるとこうなるの?って感じ。女性達はなかなかに凛々しく格好良いぞ。いろいろな模写はあるけどいやらしさは感じません。
表紙イラストの一番前の少女風のが、どうも主人公の男の子のようです。(ちょっと読むとイメージが違うんだよね)