- 作者: 小川一水,こいでたく
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: 新書
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太陽電池と電子回路を用意すれば、一頭の子馬が、そこの土地にある土などからボディを作り出し、自分の複製を作っていく。たくさん集まると一斉に協力して土木工事や耕作を行う。費用は大規模な重機を動員して行うそれより圧倒的に安く、期間も短い、、、たくさんで単純なことをやるから。例えば、土地をならすなら周りより高い部分を削るという指令を与えればよい。
資金は、物事の将来性を見越せる特殊能力を持つカナダの少女(投資で大きく利益を出している)が協力。
実験は南海の孤島、荒れ地にスコールを貯めるため池を作り、耕作地を開墾。
成功に目をつけた組織に狙われ、技術を持ち去られた。当初は組織の作ったロバと中国に作った会社の子馬の開発争い、でもある時点で紛争地域に武装したロバが送り込まれ、、、
対象年齢はちょっと低いのかな?SFとしてみると荒も目立ちますが、世界観はよく出ていると思います。
子馬のボディはその土地の土を焼成してつくる焼き物(セラミックと言うよりこちらの方がしっくりくる)。
主人公のふるさとが「美濃市」という設定なので、愛知県から岐阜県にかけての焼き物産業をベースにしているのですね。そういえば、作者はこのあたりの出身でした。