活字中毒:RAILWAYS

日本は不景気、その会社は国内工場をたたみ海外生産に移行することで生き延びようとしていた。
男は、そのため同期の友人が工場長をする国内工場にリストラを告げに出向いた。友人の食事の誘いも断り東京に戻らなければならないほど男は仕事に追い立てられていた。男の家庭も崩壊寸前に冷え切っていた。
母親は田舎で一人暮らしていた。一畑電鉄の電車の中で倒れ入院する。田舎に戻る男と娘、まだ心の垣根は高い。田舎の景色はまだ男の心を癒してはくれない。
リストラを告げた友人の事故死、遺族から渡された彼のノートを読む男。自分の本当にやりたかったことはなんなんだろう。
男は会社に辞表を出し、一畑電鉄の入社試験を受ける。幼い頃の母親との約束「男は一畑電鉄の運転士になり、母はその電車が通るときに手を振る」を守るために。
一畑電鉄での同期入社はやるきのなさそうな若者。彼も挫折を経験していた。
運転士として業務の中での男と彼とのふれあいが始まる。同じように家族とのふれあいも深まっていった。
入院中の母親は約束を守るべく病室の窓辺に立とうとするが、、、

題名は「ALWAYS三丁目の夕日」からのつながりでしょう。
内容も家族のつながりをメインに進んでいます。
時代は現代ですが、もう一つの主人公である一畑電鉄の電車はしっかり昭和の香りがしています。
ちょっと行ってみたくなりました。