活字中毒:ラ・パティスリー

ラ・パティスリー (ハルキ文庫)

ラ・パティスリー (ハルキ文庫)

製菓学校を卒業して、就職したばかりの新米パティシエ夏織。
朝早く出勤して準備にかかろうとすると、見知らぬ男が薔薇の飴細工を作っていた。
男はここが自分の洋菓子店だと言い張るが、記憶をなくしていた。
訳がわからないまま、そこで働き始める男。でも、自分で店を持つだけの実力があることはすぐ皆に知られることになる。
夏織は最初に会ったということと、彼の技術を習得したい為に、彼との関わりが増えていく。
デパートの支店に出す新作を彼が手がけたことから過去がわかっていく。
現れてから1年で店を去る男と、パティシエとしてさらに高見を目指す夏織。
なかなか良いです。
ただ、読むとき、標準語で読んでいた。これは神戸の三宮あたりが舞台だと思うので、関西弁のイントネーションで読むべきでした。じっさいちょっと受ける感じが異なりますし。

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でも、やっぱり阪神大震災は影を落としているのですね。(-_-)