活字中毒:キケン

キケン

キケン

キケンとはある大学の機械技術研究会の略称。でも、ある年の二回生の部長と副部長はとっても危険な人たちだった。そこに入部してきた一回生たちも一癖二癖あって、キケンの黄金の3年間が始まるのだった。話は、一回生が入学しクラブ活動を選ぶところから始まる。上野部長は「大学のユナ・ボマー」と呼ばれる爆弾魔、副部長の大神は苗字の間に魔の字を入れて「大魔神」。
クラブ説明会のトリで櫓を爆発させたり、大学祭でのラーメン屋台と対立するPC研究会との確執、ロボット相撲への参加など。
エピソードは当時の一回生で「お店の子」と呼ばれ、ラーメンの「奇跡の味」を完成させた元山が大学時代を振り返って妻に話すという形で進む。これがエンディングの重要なポイントになります。
書籍を見ると、表紙だけだと漫画かなとも思っちゃいます。実際、装画のイラストがなかなかにいい仕事をしています。特に最後は秀逸。
面白い小説です。