活字中毒:負けるのは美しく

負けるのは美しく (集英社文庫)

負けるのは美しく (集英社文庫)

亡くなられた児玉清さんのエッセイ。
大学院進学を目前にして母親が亡くなり、ひょんなことから受けたニューフェイスのオーディションで水着審査をパンツで受け、俳優の道を歩み始める。大部屋俳優から始まるけど、黒澤監督に歯向かうなど気骨のあるところは変わらない。映画からテレビに進出するところから、若くして亡くなった娘さんの思い出まで、児玉清さんのあの人柄そのものの文章です。
今更ながら惜しい人をなくしたなと思わせる本です。
集英社文庫が「児玉清さんが愛した本」と銘打って本屋さんに平積みされていたもの。他の本も読んでみようかな。