活字中毒:万能鑑定士Qの事件簿I,II

人の死なないミステリだそうです。IとIIでひとつのエピソードになっています。

沖縄の離島にいたちょっと天然な女の子。
思い立って、東京に出てきたが就職できず、手持ちのお金も底をついてきた。
TVでみたリサイクルショップの就職希望者に対する優遇買取を見て、上京するときに使ったバッグなどを持っていく。

リサイクルショップのオーナーに気に入られ、働くと同時に勉強の仕方を教わる。
めきめき鑑定の腕を上げた彼女にオーナーは「万能鑑定士Q」として独立をすすめる。

一方、マスコミに同じ番号の寸分違わぬ2枚の1万円札が送りつけられる。
マスコミでも警察でも、彼女でも鑑定できないくらい瓜二つの紙幣。
その後の調査で、国内に20兆円もの偽札流通の疑いが発表され、経済はガタガタ、ハイパーインフレに陥ってしまった。

彼女と彼女に興味を持った週刊誌記者も真相究明に乗り出す。
舞台は東京から、彼女の故郷沖縄にもまたがっていく。

真犯人とその動機は、まさかって感じです。

いくらヒントが与えられたとはいえ、彼女の成長は信じられないくらい。