活字中毒:グッモーエビアン

グッモーエビアン! (新潮文庫)

グッモーエビアン! (新潮文庫)

名古屋に住んでいる女の子"ハツキ"が主人公。
彼女の目線で物語が進みます。

家族構造がちょっと複雑。
元パンクの母親"アキ"と、その恋人"ヤグ"の3人暮らし。
ハツキとヤグは仲良し。
母親はパートで家庭を支えているが、ヤグは自由人。
どこかに出かけて帰ってこなかったり、いるときは仲間と遊んでいたり。

そのヤグが戻ってきたと思ったらオーストラリアに移住するんだと言い始めた。
なんの後ろ盾もなく計画もなく。
でも家族だから。

若干三河弁が混じっていたりするけれど、小気味よい名古屋弁の会話は非常に読みやすいのだ。
だって地元の人だもの。
出てくる地名も栄だったり大須だったり、具体的に景色が頭に浮かんでくる。

でも、内容がちょっと古くなっているね。
まだデジカメが出たてのときみたい。
中に出てくる、大津通沿いのマック(マクドナルド)はもうなくなっていてスタバになっています。(近くでマック(マッキントッシュアップルストア)は売っているけど)

どたばたなんだけど、楽しく読めます。