活字中毒:世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ)

不思議な作品です。不思議な読後感。
主人公の女性小説家の恩師とアメリカ人との恋、イングリッシュガーデンの話、小説家の書いている若くなる病気にかかった母を持つ少女の物語、アメリカ人が日本に興味を持つきっかけとなった彼の祖父と日本人の交流、戦争の収容所から脱走し行方不明になった彼女の祖父が迷い込んだ不思議な世界の物語などが、55の短いストーリーが独立し、かつ絡み合いながら展開していく。
終章でとりあえず、この本の文章は終わるけど、その先は貴方が考えなさいと言われているような気がする。