活字中毒:東京箱庭鉄道 (祥伝社文庫)原 宏一

東京箱庭鉄道 (祥伝社文庫)

東京箱庭鉄道 (祥伝社文庫)

400億円で東京に鉄道を敷いてほしい。
広告代理店を辞め遺産のアパート管理とアルバイトで過ごす男にこんな依頼が降ってきた。
依頼主は旧皇族
男は飲み友達の女性、元国鉄スジ屋の老人、若い男女の計5名で会社を起こし実現に向け邁進。
工事を行う「西部急行」の思惑も絡んで、物語は進む。
果たして、東京に新線が引けるのか?
物語の進み方が若干唐突なので、もう少し詳しく書いてほしい気もする。
全体には、戦後の貴族たちの没落と、その中で暗躍した「化物」の話もあり面白い。
ある産業の思惑で都電網が次々に廃止?の話もさもありなん。