活字中毒:本屋のワラシさま 霜月りつ (ハヤカワ文庫JA)

 

本屋のワラシさま (ハヤカワ文庫JA)

本屋のワラシさま (ハヤカワ文庫JA)

 

 東京の中央線沿いのある町の商店街にある本屋でのおはなし。
大手書店勤めを挫折した主人公啓は入院したおじの代わりにこの本屋をあずかる。
ただ、この本屋には座敷わらしがついていた。
本屋の主人以外にはただの日本人形に見える座敷わらしは、啓を本や主人にするために叱咤教育する。
小さな商店街の本屋は客も常連が多い。
本の選択にも各々の客の持つ背景が関係してくる。
おじが退院するまでにちゃんとした本屋として立ち直れるのか。
いろいろな本が紹介され、しかもハヤカワのそれが多いのは出版社の差金かもしれない。
でもローダンは読めないよ。
ちょっと既刊の巻数も多すぎるし、今はいない友人の思い出もあるし。