活字中毒:『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』三方 行成

 

 

おとぎ話の始まりは「むかしむかし」。
この本は「みらいみらい」。
どのくらい?
人の人格と肉体が分離されているくらい。
人はみな、電脳空間に居住し、肉体を使っている人は少数派。
人々が電脳空間を謳歌する中、地球はガンマ線バーストによる壊滅的災害に見舞われる。
地上は焼き払われ、地下のコンピュータ・インフラしか生き残れなかった。
物語はガンマ線バースト前後の人々を有名なおとぎ話をモチーフに描いている。
シンデレラからアリとキリギリスまで。
舞台も木製のエウロパまで及ぶ。
面白い。
一気読みしました。