活字中毒:魔法飛行

魔法飛行 (創元推理文庫)

魔法飛行 (創元推理文庫)

主人公は大学に通う女性。小説を書こうと思い立ち、瀬尾さん(これの前作で知り合った人らしい)に読んで批評してもらっている。
四作の内三作は、瀬尾さんへの手紙、本編、瀬尾さんからの手紙と、瀬尾さん以外には読ませていないはずなのに知らない人からの感想文が届いているという構成。最後のエピソードで感想文の謎解きがされます。
「魔法飛行」と言っても、「魔女の宅急便」のKikiみたいにほうきやデッキブラシにのって空を飛ぶわけではありません。(買うときに期待していたのは事実です)
どちらかというと、主人公の日常や夢を描いた本編に対して、感想文はちょっと雰囲気が違うのが不安を醸し出し、スパイスになっています。
前作(著者のデビュー作)もそのうち読んでみよう。
そういえば、この作品に出てくる遊園地の前を通りましたね、きょうは。