活字中毒:パズルの軌跡

「神様のパズル」で宇宙を作ろうとした
「メシアの処方箋」で神様を作ろうとした
「僕たちの終末」で恒星間宇宙旅行をしようとした
「パズルの軌跡」では?
この作品は「神様のパズル」の直接的な続編になる。「神様のパズル」は映画にもなった(けどおちゃらけたのが残念だったけど)が、これは小説版の続編。
セレブの子弟で自殺志願者が次々と行方不明になる。天才少女:沙羅華とちょっとさえない綿貫は行方不明者の捜索を引き受けることになる。ネット上の情報を(ハッキングもして)調べるとノアスという団体が浮き上がってくる。
自身の内宇宙を変革することにより、外宇宙(外界)との関わりも変革されるのだという。
一人2万ドルの入会費を払い、アメリカ西海岸に飛び、さらにアラスカ方面の小島にある施設に連れ込まれ、、、
そこにいたのは平和な顔をした、行方不明のはずの自殺志願者達だった。何故?
ノアスという言葉には、姿を消した沙羅華の異母兄の影も?
という感じ、若干陰陽で言うと陰のイメージがあります(そりゃ内面に向かうし)が、読ませてくれます。
若干、矛盾点とか見え隠れするのもこの作者のご愛敬かも。いや、それにかくして何かあるのかもね。