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舞台は架空の大陸、時代は産業革命後の鉄道全盛時代。
産業技術の発達した都市国家エイヴァリーから巨大なSLに牽引された漆黒に赤いラインの国際寝台列車「千マイル急行」が発車した。そこには懸賞旅行の少年少女4名も乗っていた。
社会見学の旅と思っていたが、実際は国際緊張に関わる援助要請の為の使者として大陸の反対側サイヨーまで赴くという使命が隠されていた。
出発直後に都市国家エイヴァリーは攻撃を受け、「千マイル急行」にも追っ手がせまる。ただ、「千マイル急行」にも装甲列車という護衛が連結されていた。
鉄道は線路がないと走れないし、鉄道ダイヤを無視もできない、途中の国家の鉄道管理局の許可を得るとか、追いかけっこにも制限がある(でも通信は電信しかない時代なので先回りも難しい)
途中での戦闘や、国家の対応、様々な事件から、戦争の背景とイヴァリー反映の光と陰が明らかになっていく。
おもしろかったのは、やっぱ、在来線(中央線)の電車に揺られながら読んだからかな。