活字中毒:ハッピーバースディ

ハッピー・バースディ

ハッピー・バースディ

買ってからなかなか読みすすめなかった一冊。
新井素子さんの作品にしては暗いなぁ。
夫に勧められた小説で新人賞受賞、幸せの絶頂にいる女性が雑誌のインタビューを受けている喫茶店に居合わせた、東京に飲み込まれて挫折した予備校生から話が始まる。
彼の不平不満のはけ口は彼女に向かった。「いい気になるなよ」の嫌がらせ電話や手紙。
嫌がらせ電話で夫の事故の知らせを聞くのが遅れ、死に目に会えなかった事から彼女が壊れ始め、ベクトルが逆転する。
これを読むと迷惑電話とかしたくなくなると思う。多分。