活字中毒:機龍警察

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

パトレイバーの世界がもっとハードボイルドになったら、レイバー=この作品では機甲兵装=を使った犯罪/テロはこうも残酷になる。
そんな状況に対応すべく創設された警視庁特捜部は、その生い立ちと、メンバーに傭兵、元テロリスト、元ロシアの警官など部外者を揃え、トップも外務省から来たという異端軍団で警察内でも敵視されている。
警視庁特捜部の機甲兵装は、『龍機兵(ドラグーン)』と呼ばれる新型機、言ってみればエヴァンゲリオンパトレイバーサイズ。
警察の壊滅を狙うテロ、警察内の対立〜これは、特捜部とその他だけではなく警視庁と県警や部署間対立も含まれる〜、龍機兵を狙う武器商人などが入り乱れ、主に東京湾岸を戦場に戦いが始まる。
結末はネタバレになるから、だけど、多くのものが解明されないままに終わる。次作がありそうな匂いだ。