活字中毒:あねのねちゃん

N700のぞみ

あねのねちゃん (新潮文庫)

あねのねちゃん (新潮文庫)

人付き合いが苦手な主人公は、小さい頃いつの間にか脇にいた他の人に見えないお友達「あねのね」と遊ぶようになっていた。大人になり人付き合いも出来るようになると共にあねのねは姿を見せなくなっていたけど、仕事上のストレスと失恋で落ち込んでいたときにあねのねは姿を現した。
あねのねは、主人公の無意識の欲望を実現するように復讐を始める。
ある日、母親から電話があり、呼び出される。母親は超やり手で会社社長だが大の苦手。
嫌々出かけると、会社の受賞パーティの下働き、でもイケメンがいた。
普通の人にはいない、いたとしてもその人の心の中にしかいないはずの「あねのね」がなぜ外部に影響を与えられるのかというのがポイントです。
母親、恋人との関係がどうなっていくかが読みどころ。主人公がそうなら母親もというのが想像できるところでしたが、総務部長との関係は想定外でした。
おもしろいです。新幹線の名古屋〜新横浜往復で読破。