活字中毒:ビブリア古書堂の事件手帖

鎌倉にある架空の古書店を舞台にしたミステリ。
住宅街の中にまぎれ、目立たないその古書店若い女性が店番をしていた。主人公は高校の頃からその店(女性)が気になっていた。ただ、彼は幼い頃の祖母からの叱責のトラウマで本が読めなくなっていた。
大学を出たが就職していなかった彼は、祖母の遺した「漱石全集」の鑑定依頼から、その古書店で働くことになる。店番をしていた彼女はなぜか入院していたから。
その後、各章は特徴的な書籍をテーマに進んでいく。そして、なぜ彼女が入院しているかの原因も明らかになっていく。
古書店をテーマにというと、漫画のほう「金魚屋古書店芳崎せいむ」の方をすぐ思い出します。マンガの方は「背取り」の人々が活躍しますが、こちらの本も「背取り」がキーになりますね。
他にも、祖母が「漱石全集」を大切にしていた理由も最後のほうで明らかになります。
この本の作者は、これ以外は全く別の系統の本を書いています。今度読んでみましょう。