活字中毒:大江戸妖怪かわら版(1)

大江戸妖怪かわら版 1 異界より落ち来る者あり (講談社文庫)

大江戸妖怪かわら版 1 異界より落ち来る者あり (講談社文庫)

人々の世界と並行して存在している妖怪達の世界、時代は江戸。
妖怪の世界といっても人々は同じように生活している。
ただ、ちょっと姿形が違ったり、空を飛んだりするだけ。
この世界に人間はただ一人、「雀」と呼ばれる少年。
かわら版の記者として、大江戸を飛び回っている。
ある日、田んぼの中に人間の幼女が立ちすくんでいたところをみつかり大騒ぎになる。(空から降ってきたという言い方もあって、シータみたい?)
雀は幼女を大江戸観光に連れ出し、心を開かせ本心を聞き出そうとする。
何故って、時間の流れが人の世界と違うから、そのままいると浦島太郎になっちゃう。
だからかな、江戸なのに妖怪の世界にはカフェもケーキもあるんだよ。

江戸言葉が小気味良い。
話のテンポも良くって読後感もさわやか。
さあ、これからの雀の活躍はどうなるかな?