活字中毒:若桜鉄道うぐいす駅

若桜鉄道うぐいす駅 (徳間文庫 か 46-1)

若桜鉄道うぐいす駅 (徳間文庫 か 46-1)

実在する若桜鉄道の、架空のうぐいす駅の物語。
主人公は「私」と表現するので女性かと思ったけど男性。
うぐいす駅はライト作と言われる荘厳な造り、これを取り壊して病院を作る話が持ち上がる。
主人公は東京の大学院生だが、推進派で村長の祖父と、反対派で先生の先生である教授の間に巻き込まれる。(幼なじみの喧嘩ですね)
騒動の中での老女の死と突然の祖父の死、村長選への出馬と恋人との関係。
最後はちょっとほろ苦くも大団円かと思うが、ちょっとした詰めの甘さが気になる。
ちなみに若桜鉄道には隼駅が実在、こちらは木造で、スズキのバイクの聖地になっているらしい。