活字中毒:彷徨える艦隊11 巡航戦艦レビヤタン (ハヤカワ文庫SF)ジャック・キャンベル

彷徨える艦隊11 巡航戦艦レビヤタン (ハヤカワ文庫SF)

彷徨える艦隊11 巡航戦艦レビヤタン (ハヤカワ文庫SF)

骨太な宇宙戦争SF。
本編11作+外伝3作の区切りとなる第2部完結。
脱出ポッドの中人工冬眠で100年過ごしたギアリーは救出された時英雄に祭り上げられていた。
専任将校であるため艦隊の指揮を取らされ、敵であるシンディックに勝利、宇宙人との会合も果たす。
この巻では、戦況が不利になったときの最終兵器として準備されていたAI艦隊が狂い、味方のアライアンス側を攻撃。
ギアリーは消耗した艦隊を率い、人がいないため圧倒的な機動力と兵装を持つ黒い艦隊に立ち向かう。
何故か宇宙人ダンサー族が味方。
しっかり読ませてくれます。
このシリーズが気に入っているのはこんなところもあります。
・単純な戦争礼賛じゃないこと
・特定の宗教に関係しないこと(信じるのは宇宙の星々と祖先、恥じないことができるかを自分に問う)
・多くの宇宙戦争物のように短距離での撃ち合いじゃなく、数光秒とかの長距離、0.1〜2光速での戦闘を描いている所。
・なんか少し日本びいきのところがあるぞ。でも特務艦の名前にタヌキはやめてほしい(この巻では出ないけど)