活字中毒:幸腹な百貨店

幸腹な百貨店 (講談社文庫)

幸腹な百貨店 (講談社文庫)

名古屋から特急で40分、乗り換えた先にある百貨店が舞台。
大手百貨店に飲み込まれ細々と残ったが、業績があがらず風前の灯。
若い時にここで過ごし、現在は事業部長になった男が乗り込む。
「近頃の若いものは」的な考えだったが、地元の商店街の町おこしにも関わる中で考えが変わっていく。
「食事」をテーマにした作品が多い作者だが、この本では少ないし、ロマンスもないので、ちょっと物足りないかな。
でてくる地名から海が近そうで、特急40分だと」三重県の津市あたりがモデルなのかなと思ってみる。