活字中毒:死せる魔女が行く

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遺伝子操作によるウィルスで多くの人々が死んだ世界、解説に書いてあるように、小松左京さんの「復活の日」にちょっと似ているけど、こちらでは人間は全滅していない。
そのかわり、今まで人間の世界に隠れて生活していた魔法使い、吸血鬼、オオカミ男、妖精などの「異界人」が表に出てきた世界。
人間の世界では生化学系の実験が禁止されているけど科学技術は残っていて、異界人の世界では魔法が現実のものとなっている世界。
主人公は魔法使いの若い女性。魔界の捜査局に捜査官として勤務していたが、上司との折り合いが悪く退職して探偵として自立。
ただ、そのときに友人で腕利きの捜査官だった「生ける吸血鬼」が一緒に退職したこともあり、上司から賞金付きで命を狙われるはめになる。
このことから、「死んだも同然の女性の魔法使い」と世間から見られていることが題名にもなっている。
相棒の「生ける吸血鬼」、ちょっと口うるさいピクシーと、賞金稼ぎの殺し屋達を撃退し、賞金付きの指名手配を取り下げるべく違法薬の密売をしている有力者と対決する。
敵は多いけど、お向かいのちょっと正体不明の老人、ミンクに変身していたとき知り合った男性とか味方も増えて。
上下2巻の作品だけど、ボリュームの割にさくさく読めた感じです。
最大の敵役は健在だし、なんとなく、シリーズもののイントロダクション、登場人物の顔見せかなって思ったら、果たしてそうでした。(解説には、アメリカでは数冊刊行されているとありました。)
さぁ、どうなっていくんでしょう?