活字中毒:四季シリーズ/四季 春

小説で、「四季」となると五木寛之さんのシリーズを思い出してしまいますが、あちらは4人の季節の名前がついた女性の物語。
こちらは、天才科学者であり、著者のデビュー作「すべてがFになる」の中心人物のひとりであった「真賀田四季」の物語。

四季 春 (講談社文庫)

四季 春 (講談社文庫)

少女期、叔父の子供を身ごもり、両親を殺害する経緯が描かれる。
また、探偵側になる犀川達との出会いも描かれる。
その思考は、凡人の及ぶところではないが、綻びも見られる。(その綻びは、次への伏線だったりもするが)
この作品群を通じて、著者のミステリの世界を統一していくようです。