活字中毒:回帰祭

回帰祭 (ハヤカワ文庫JA)

回帰祭 (ハヤカワ文庫JA)

物語における地球の位置づけはウォーリーと同じ。
人間による汚染で住めなくなり、人類は宇宙船で逃げ出した。
ウォーリーの場合は、大型宇宙船でぬくぬく暮らしていた人類だが、こちらでは、そのうちの一隻が過酷な環境の惑星に不時着して半壊し、人々は半壊した宇宙船の上半分で不自由ながらも暮らしている。
しかも、不時着の影響で人工管理プログラムが不調を来たし、生まれてくる子供の男女差が9:1になってしまっている。
強烈な紫外線でテラフォーミングもうまく進まず、子供達は16歳になると「回帰祭」で女性とペアが組めなかった男子は、「やっと居住可能になったらしい地球」をめざして旅立つ。
主人公は今年16歳になる3人、地球に回帰したい女の子/ヒマリ、彼女に恋している男の子/アツ、アツの友達で兄が反乱分子だったため矯正教育をうけちょっとニヒルになっている男の子/ライカ
3名は好奇心と現状への疑問で人の住めない外の世界/惑星表面に出てみたり、壊れている宇宙船の下半分への冒険を試みたりする。
宇宙船の下深くに白いドームを見つけ、言葉をしゃべるウナギ/ウナギ教授にあう。
ハイパードライブシステムの故障で本当は「回帰船」は地球に着いていないらしいことを知る。
管理局が迫る中、彼らは!って感じです。
もう少し、掘り下げてくれるともっとおもしろくなる気がします。
(でも、今でも497ページだし)