活字中毒:図書館内乱、図書館危機

図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)

図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)

図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

「図書館内乱」は前に読んでいたもの。聴力障害の女の子毬江に聴力障害をテーマにした「レインツリーの国」を読ませたということで、小牧図書正が糾弾される。本書の最後で笠原郁が追い求めていた「王子様」が実は上司の堂上であることが明かされてしまう。
「図書館危機」は図書館での痴漢騒ぎ、被害者は毬江、警察には許されないけど図書隊にできる囮捜査で犯人を突き止める。そして敵方”メディア良化委員会”を糾弾する美術品を防衛するために茨城県に出動、隠していた笠原郁の家族に図書防衛隊タスクフォース勤務がバレてしまう。かろうじて妨害を駆逐したが、組織が弱体化していた責任で稲嶺指令は退任してしまう。で第4巻に続く。
とても面白い読み物であると同時に、今の世の中に蔓延っている”自己規制”という検閲に対して痛烈に批判をしています。
それは、巻末の著者と故児玉清さんとの対談でも話されています。(前にも書きましたが今年3月の対談。児玉清さんの最後の仕事に近いけど、体調不良なんて全く感じさせない内容でした。対談も第4巻に続きます)