活字中毒

液冷戦闘機「飛燕」―日独合体の銀翼 (文春文庫)

液冷戦闘機「飛燕」―日独合体の銀翼 (文春文庫)

日本陸軍の戦闘機「飛燕」の開発当初から終戦までを追った書籍。
当時の日本軍の航空機エンジンは、空冷星形が主流。
その中でドイツ/メッサーシュミットの液冷(水冷)エンジンの技術供与でできたスマートな外観の飛行機。
それが、当時の技術力、軍の誤った認識や用法で、「悲劇の戦闘機」になった経緯が記されます。
文中にも、筆者の憤りがそこかしこにみられます。
でも、ちょっと振り返ってみると、今の日本も何も変わっていないことに愕然とします。
何も考えず、率先垂範もしない上層部、責任のなすりつけ、調査の不足、意味のない根性論など。
会社の上層部の人たちにぜひ読んでもらいたいものです。