活字中毒:『優しい死神の飼い方』知念 実希人

 

優しい死神の飼い方 (光文社文庫)

優しい死神の飼い方 (光文社文庫)

  • 作者:知念 実希人
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/05/12
  • メディア: 文庫
 

 ちょっと厚い本なので時間がないと読めなかった。
業務上で提案を上げたら、担当者にされてしまったって話。
よくあるよね。
死神の「私」はそれで上司に「犬」の中に封ぜられてしまった。
手違いで夏毛のまま真冬に放り出され、看護師に助けられてホスピスのペットになった。
死神である「私」の仕事は地縛霊を作らないこと。
でも、このホスピスには3体も地縛霊がいるし、強い未練を持った患者が3名もいる。
彼らの心をほぐすのが「犬」のレオのお仕事。
彼らの心に寄り添っていくうちに、「私」の心も変化してきた。
「私」は高貴な存在だというのに。
ほろっとくるおはなしでした。
あ、尾はあるよ。