活字中毒

沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫JA)

沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫JA)

SFです。当然フィクションです。
でも、かなりの部分が現在の技術とか状況に立脚しています。
もしかしたら、明日には実現しているかもしれないリアリティに満ちています。
文体も、不必要に大げさなところはなく、淡々とさわやかに書いていて好感が持てます。
文庫の腰巻きメッセージ「あきらめるな、宇宙はそこにある」がぴったりはまってる。
表題作は、SETIで、他の惑星系へ探査機を送るのに、大きな探査機を遅れないなら微小探査機をたくさん送るというアイデア
考えていたら、むこうからきちゃったというもの。
まぁ、探査機の寿命とか、歩留まり(いくつ届くのかな)もあるので実際実現しようと思ったら、多くの技術開発が必要と思いますけど。

表題作以外もフィクションの割合の差はありますが、それぞれ興味深いテーマを扱っています。