活字中毒:天国の本屋

天国の本屋 (新潮文庫)

天国の本屋 (新潮文庫)

就職試験で内定がもらえず途方に暮れていた大学生が主人公。
コンビニで男性週刊誌を立ち読みしようとしたら、変なおじいさんに呼び止められ気を失った。
気がついたら、天国の本屋でアルバイトをするハメに。
おじいさんが店長なのだが、しばらく不在になるため店長代理。
店員はレジしかしない女の子と夜整理にやってくるかけあい漫才風の二人の男。
いやいや始めたバイトだけど、彼はだんだんやる気が出てくる。
そんな日、子供が絵本を読んでくれと行ってくる。朗読も店長の役目らしい。
朗読し始めると、その子だけじゃなく店内の全員が聞き惚れていた。ただ、レジの娘をのぞいて。
この本の設定では、人生は100歳に決まっていてそれまでに亡くなった人たちは天国で100歳になるまで無くなったときの格好で生き、生まれ変わる事になる。(あ、100歳を越えた人の説明もあり)
天国には、現世で無くなった人の他、主人公のように現世から短期的に連れてこられる人、何らかの原因で死に切れていない人が住んでいる。死に切れていない人は瞳が濃い緑色になっている。
主人公が朗読をするにつれ、娘との関係も変化する。そして、おじいさんが彼を連れてきた理由も。
なんかほのぼのする本です。薄いから比較的短い時間で読み切れます。