- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 文庫
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なんか元気をくれそうな作品です。
死んじゃって魂になると生前の記憶はなくなっちゃうんだ。でもぼくはどうも大きな罪をおかしたらしい。そのままだと輪廻の輪からはずれて消滅しちゃうらしい。でも、変な天使があらわれて、下界でやり直してみて結果がよければ輪廻の輪に入れるという。そんなのどうでも良いけど、ボス(=神様)の命令は絶対らしく、僕は自殺したばかりのさえない小林真の体に入らされることになった。ホームステイと言うらしい。真もさえないヤツだけど、そのまわりも、上司の失脚で昇進してよろこぶ父、不倫している母、むっつり不機嫌な兄とかそんなやつばかり。学校ではシカトされていて、好きだったらしい女の子も援助交際しているとくる。真は美術部で絵を描くときだけが心休まる時だったらしい。そんななか、真がおかしいという別の女の子があらわれて、、、世の中は絶望のモノトーンじゃなくて、もっともっとカラフルなんだって事が言いたい小説なんだよ。