活字中毒:『イダジョ! 医大女子』史夏ゆみ

 

イダジョ! 医大女子 (ハルキ文庫 と 8-1)

イダジョ! 医大女子 (ハルキ文庫 と 8-1)

 

 

読み始めて、なんか既視感があるなと。
読み進めていくと、あ、これ、森本梢子さんの「研修医なな子」と設定が似ているんだと思った。
「なな子」は初出が1994年で古い漫画だが、それを小説で現代に焼き直したらしっくり来る感じ。
話は、医者を志した女性が医大に入学して友人たちとのふれあいや恋愛を通して成長していく話。
家族の病気による危機などもアクセントになっている。
しかし、若干踏み込みの足りなさも感じられてしまうのが残念な感じ。
ぜひ、「なな子」と読み比べてほしい。