活字中毒:ささらさや

ささらさや (幻冬舎文庫)

ささらさや (幻冬舎文庫)

妻と生まれたばかりの子供の前で交通事故にあって死んだ夫。彼は幽霊となって、妻と子供を見守る。彼がこの世にアクセスするには、彼を見ることができる人に憑依するしかない。しかも一人に一回だけ。
8編の物語は、妻さやと子供ユウスケが佐々良市という地方都市に移り住んで暮らしていく中でおこるエピソード。
夫の同級生だった僧侶、ユウスケを将来の後継者に狙うおじいちゃんと兄夫婦、それぞれの個性を持った元女学校の同級生だった3人のお婆ちゃん達、いつも扉を開いて誰かを待っている無口な隣のおばあさん、駅員さん、喫茶店のマスター、自分の子供との生活を守るためにユウスケをおじいちゃん達に売ろうとするけどうまくいかないヤンママ、個性を持った人たちが出てきます。
ほのぼの。涙腺が弱い人はハンカチの用意を。