活字中毒:東京駅物語

東京駅物語 (文春文庫)

東京駅物語 (文春文庫)

明治初頭、東京駅の建設が始まるかどうかの頃、品川で、横浜の兄の家を追い出されたパン職人と、汽車が作りたくて静岡から出てきた女の子が出会った。
結局、汽車を作るために学校に入るという女の子の希望はかなわず、男が別の形で鉄道に関わることになる。
この第一話から始まって物語は第二次世界大戦後までつながっていく。オムニバスというか、東京駅という同じ場所なので、グランドホテル方式というそうです。
出てくる男女の話は、必ずしもHappyEndではなくて、関東大震災とか空襲とかの悲劇も入ってきます。
短編集ってこともあるけど、物語の進み方がちょっと唐突というか不自然な所もあって、そこは今一ですね。
読み終わってから、偶然iPodで聞いたのが、これ。

この歌も東京駅物語ですね。