活字中毒:究極のドグマ

究極のドグマ―穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫)

究極のドグマ―穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫)

映画にもなった「神様のパズル」の続編の2になります。
大学を中退して「普通の高校生」になった天才少女沙羅華、高校生のかたわら、自ら設計した量子コンピュータを運用する会社「ネオ・ピグマリオン」のサポートもやっている。
「ネオ・ピグマリオン」で沙羅華との連絡役をやっているのが「神様のパズル」からの腐れ縁、綿貫。天才少女の気まぐれ、わがままに振り回されているけど悪い気はしていない様子、連絡役に失敗すると職をなくしてしまうのも弱点。
「ネオ・ピグマリオン」から沙羅華への依頼事項の中に、猫探し(成功報酬1千万円)があった。沙羅家は他の依頼を無視、これを受けることにする。
実はこの猫は遺伝子組換えで犬の遺伝子が組み込まれ、いつも後ろ足に前足が追いかけられるという状態だった。沙羅華と綿貫は、依頼者の老女と会い、後ろに隠れた会社、さらに、沙羅華の生まれるときに使われた精子バンク「ゼウレト」に行き着く。
逃げた猫を、監視カメラや、インターネットの噂を量子コンピュータで解析し追跡する沙羅華達。猫は海を目指しているようだ。
沙羅華は、「ゼウレト」で分子コンピュータを使って遺伝子組換えに協力した少年に会う。彼も精子バンクから生まれたが、彼自身が遺伝子組換えで能力を向上した「デザイナーズ・ベイビー」だという。
猫をめぐる「ネオ・ピグマリオン」「ゼウレト」の抗争、沙羅家自身の出生の疑問が絡んで物語は進行していきます。
やっぱ、映画の時のキャストのイメージじゃないんだな。