活字中毒:被疑者04の神託

名古屋駅から、JR東海道線で大垣方面に普通電車で3駅目に稲沢駅があります。
愛知県稲沢市
ここには国府宮神社があり、はだか祭りで有名。
ただ、JRは市の東端、国府宮神社に近い名鉄のこうのみや駅も市の中心からは外れているというちょっと変則的な町の形をしています。

この作品は、稲沢市/はだか祭りをモチーフとした、生稲市/諸肌祭りが舞台になっています。
読んでいるときには、地図帳(アトラスRDX東海)を横に置いて、場所を想像していたりしました。

スーパーの移転とかで寂れた通りにあるタバコ屋には、初老の男性が一人で住んでいる。彼は賞味期限切れのタバコをひたすら消費する毎日を送っていた。
その彼が、何故諸肌祭りの神男になったのか?
市内の大手スーパーのオーナーの娘、その父親、母親との関係、地元のヤクザ、市外から赴任してきた刑事との関係がもつれていく。

万能鑑定士シリーズよりちょっと重めの文体なので、読むのには時間がかかりました。

生稲市民の名古屋に対する考え方って思ったこと無かったけど、ここに書かれているとおりだとは考えたくないなぁ。ちょっと屈折しているような書かれ方でした。